深海魚の謎にせまる!
何て言うと大袈裟ですが「何で深海で生きていけるんだろうか?」「何で潰されないんだろうか?」ってあたりが気になりまして。
いくつかの要素はあるみたいですが、一番しっくり来た事を書いておきます。
深海魚は水圧にも潰されずに生きて居られるのか?
深海魚って何故水圧に耐えられるんだろうか?
というのが疑問の始まり。
結論は。
「深海と体内の圧力が同じだから」
という事。
他にも、「浮き袋が無い」とか「浮き袋の中に水ではなく脂が入っている」など要素がいくつかあるみたいです。
とりあえず、「圧力が同じ」ってのが一番しっくりきました。
例えば、膨らませた風船を水に鎮めようとしても中々鎮めることができませんよね。
でも、風船に穴を開けるとどうでしょう?
風船から空気が抜けていく代わりに水に沈み込んでいくでしょう。
また、飲み終わったペットボトルに蓋をしていると水に浮かびますけど、蓋をしなければ少しずつ沈んでいきます。
これが「圧力」の影響によるものなんでしょう。
人間でも、空気を吐きながらだと少しずつ沈んでいきますよね。
これは「肺」から空気が抜けて行くから。
人間も「体内の70%が水分」とか言われてるので大丈夫そうに思えますけど、体そのものは何ともかなったとしても、その前に肺が潰れてしまう事になります。
この事から、「深海魚の体内は深海と同じ圧力であり空気がない」ということになります。
深海魚は鰓(エラ)呼吸なので、常に体内に海水が入っているので深海であっても問題ないと。
大袈裟ですが、ただの「筒」を水にくぐらせてもほぼ抵抗ないのと同じ感じかと。
でも、深海魚を釣り上げた時にいろんな物が飛び出ているのを見た事があると思いますが、それは何で?ってなりますよね。
深海魚の体内には深海と同じ圧力がかかった水分で満たされていますが、地上付近の水圧とは違います。
地上付近の水圧が低く、深海の方が水圧が高い。
という事は、深海魚の体内から海水が外に出ようとするでしょう。
そしたら、いろんなものが押し出されると。
なので、水族館で飼育されているような深海魚は「ゆっくりと引き上げる」ことで、体内の水圧を慣らして行ったり、浮き袋の中のガスを抜きながら引き上げるらしいです。
ただ、深海に住むエビやカニ、最近よく聞くようになった「ダイオウグソクムシ」などは、「硬い殻」を持っているために、深海でも生きていけるらしい。
「硬い殻ってどんだけ強いねん!」って思いましたけど、エビなんかも「エラ呼吸」なので体内には海水で満たされているってことで納得しました。
ほかにも、筋肉のほとんどを水分になっている種類もいるそうです。
あの「ブヨブヨ」したような魚の見た目も、そう言う事みたいですね。
とある実験で、水分の多い「豆腐」や「こんにゃく」を深海に沈めても、形状の変化はなかったという結果も出ているそうです。
逆に自動車や金庫を深海に鎮めると潰れてしまったそうですが…。
なるほど。
深海魚が深海でも潰されることなく生きて行けるのは、「圧力」が関係しているんですな。
それにしても、硬い甲羅ってのが真っ向勝負でかっこよくないですかw